楽興の時(がっきょうのとき)とは、1823年から1828年にかけて作曲された全6曲から成るピアノ曲集です。その全6曲の中の第3番は多くのCMのBGMとして使われたため、最も良く知られた曲になりました。
※楽興の時 D780 の曲の構成
第1曲 ハ長調
第2曲 変イ長調
第3曲 ヘ短調
第4曲 嬰ハ短調
第5曲 ヘ短調
第6曲 変イ長調
第3番はシューベルトの存命中から愛好され「エール・リュス」(ロシア風歌曲)として有名でした。レオポルド・ゴドフスキーがこの曲をより複雑にした編曲版を作曲しています。
また、「楽興の時」という名前の6曲からなるピアノ曲集はセルゲイ・ラフマニノフも作曲しており、ショパンやリストの影響を受けた超絶技巧な曲集になっています。