謝肉祭とは羽目をはずした祝祭のこと。その謝肉祭のために作曲を依頼され、多くの楽曲を皮肉っぽくパロディにして作曲されています。サン=サーンス自身はこの曲を自分の作曲リストに載せてもいませんが、これまた皮肉にも現在では彼の作品の中で最も知られる曲になってしまいました。
全部で14曲から成っており、13曲目の「白鳥」が最も有名で、生前の公開演奏と楽譜出版が許された唯一の曲であります。チェロがゆったりとした優雅なメロディーを響かせる名曲です。
曲の構成
1.序奏と獅子王の行進曲
2.雌鶏と雄鶏
3.騾馬(ラバ - 雄のロバと雌のウマの交雑種の家畜)
4.亀
5.象
6.カンガルー
7.水族館
8.耳の長い登場人物
9.森の奥のカッコウ
10.大きな鳥籠
11.ピアニスト
12.化石
13.白鳥
14.終曲